新卒で入った会社を3ヶ月で辞めました。転職の面接では、当然のように退職理由を聞かれます。私はそこで、前向きな言い方に直すことをしませんでした。
受けたのは2社で、2社とも内定が出ています。
これは手本ではありません。私は2社しか受けていません。
その2社が通った理由も、正直なところ分かっていません。この記事に「こう答えれば通る」は書きません。
当サイトには、退職理由の伝え方を整理した記事があります。そちらには一般的な方法が書いてあって、私の記録はそれと食い違う部分があります。どちらが正しいかは、この記事では決めません。食い違っている場所と、その理由になりそうな条件だけを並べます。
- 実際の言葉を書かない理由
- 言い換えなかったときに、何を話していたか
- 一般的な方法と、どこが食い違うか
- なぜ通ったのかが分からないままである理由
- 言い換えたほうがいい場合
何と言ったかは書きません
最初にここを断っておきます。面接で実際に口にした文章は、この記事に載せません。
理由は2つあります。ひとつは、具体的に書けば書くほど、前の会社が特定される方向に近づくこと。もうひとつは、その内容が会社への評価そのものになってしまうことです。私は自分の記録を残したいだけで、どこかの会社の話をしたいわけではないです。
だから、話した内容の形だけを書きます。
このまま続けても、自分が納得できる状態にはならないと考えた。
この趣旨のことを、そのまま話しました。「もっと成長できる環境を求めて」といった言葉には置き換えていません。
言い換えなかった、というより隠さなかった
あとから振り返ると、私が話していたことは2つに分かれていました。
| 話した順番 | 中身 |
|---|---|
| 前半 | 何が合わなかったのか(会社のやり方と、自分の間にあったずれ) |
| 後半 | 自分の軸で考えるとどうなのか(この先も続けるかどうかの判断) |
当時これを設計してやっていた覚えはないです。話しているうちにそうなっていた、というのが実際のところでした。
ただ、あとで自サイトの記事を書きながら気づいたことがあります。面接の定石が避けろと言っているのは「前半だけで終わること」でした。会社への不満を並べて、そこで話を止めてしまう形です。私は前半を柔らかくはしなかったものの、後半を付けていた。言い換えなかったのは前半だけで、構造そのものは定石から外れていなかったのかもしれません。
これは後付けの整理なので、当時そう考えていたことにはしません。
一般的な方法とは、ここが食い違う
当サイトの記事では、退職理由を「次の条件」に翻訳する方法を書いています。「上司が嫌でした」を「相談できる体制がなく、改善を求めたが変わらなかった」に言い直す、という形です。
これは事実を曲げる話ではなく、感情ではなく状況として話すという整理です。理にかなっています。
早期退職した人が面接で聞かれること|短期離職でも通過するための質問と答え方
質問6つと、答え方の原則をまとめた記事です。この記事が私の1事例なのに対して、そちらは一般的な方法を扱っています。先に読むならそちらです。
私がやらなかったのは、この翻訳の作業です。状況として話してはいたものの、言葉を柔らかくする工程を挟んでいません。
食い違いの理由になりそうな条件を並べます。ただしこれも私の推測で、確かめようがないものです。
- 在籍が3ヶ月だった。短すぎて、翻訳しても「何かあった」ことは伝わる状態でした
- エージェントと先に整理していた。大学のときから知っている担当者が、初回の面談で私の軸を一緒に言語化してくれていました
- 受けた2社が、たまたまそういう話を聞く会社だった可能性がある。母数が2社なので何も確かめられません
- 業界も職種も、この記事には書いていません。相性の話が含まれていた場合、それが見えない形になっています
2つ目が大きかったのかもしれない、とは考えています。自分の口で説明できる状態になってから面接に行ったので、聞かれても崩れなかった。ただ、これは私の条件であって、初めて会う担当者と進める人には同じようには当てはまりません。
なぜ通ったのかは、分かっていません
ここははっきり書いておきます。私はこの2社がなぜ通ったのかを知りません。面接官が何を評価したのかは教えてもらっていませんし、聞いてもいません。
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 応募 | 5社 |
| 書類が通った | 3社 |
| 面接まで行った | 2社 |
| 内定 | 2社 |
面接は2回きりです。この数から通過率のようなものを出すことはできません。正直に話したから通ったのか、正直さとは関係のないところで決まったのか、区別する材料が私の手元にありません。
思い当たることはあります。短く辞めた人に対して面接官が確かめたいのは「またすぐ辞めないか」だと言われていて、私はその問いに答えられる形にはなっていた。ただ、それが決め手だったと書くつもりはありません。やり方の一つとして、こういう例もあったという以上のことは書けません。
言い換えたほうがいい場合もあります
私の記録をそのまま真似すると、まずいことになる場面があります。思いつく範囲で挙げます。
| 場面 | 考えられること |
|---|---|
| 前の会社の違法性に触れる内容 | 面接の場でも、話し方によっては会社への評価になります。事実として確かめられる範囲に留めるほうが安全です |
| 同じ業界の中で転職する | 面接官が前の会社を知っている可能性があります。話が回る前提で考えることになります |
| 在籍が1年以上ある | 期間があるぶん、成果や担当業務のほうを話す余地が生まれます |
| 自分でまだ整理できていない | 整理されていないまま話すと、深掘りされたときに矛盾が出ます。翻訳の作業は、その整理そのものです |
最後のところが本質かもしれません。翻訳をするかどうかより、自分の中で説明が一本につながっているかどうか。私はエージェントとの面談でそこが済んでいたので、柔らかくする工程を飛ばしても崩れなかった。順番が逆だったら、同じようにはいかなかったはずです。
第二新卒の志望動機の作り方|早期離職でも納得される伝え方と例文
退職理由を「次の条件」に翻訳して、志望動機まで一本にする手順を4段階に分けた記事です。この記事で私が飛ばした工程が、そちらに書いてあります。
よくある質問
まとめ
- 面接で実際に言った文章は書かない。特定と、会社への評価を避けるため
- 話したのは「仕事の内容ではなくやり方が合わなかった」という趣旨
- 前向きな言葉に置き換える工程は挟んでいない
- ただし後半に自分の軸の話が付いていた。これは後から気づいた形
- 面接2社・内定2社。なぜ通ったかは分からない
- 在籍3ヶ月/エージェントと先に整理していた、という条件があった
- 同業界への転職や、違法性に触れる内容は扱いが変わる
私がやったのは、やり方の一つに過ぎません。同じようにして通らなかった人がいても、私にはその理由を説明できません。
言い換えるかどうかより先に、自分の中で説明がつながっているかを確かめる。そこだけは、条件が違っても共通しそうです。
※ 本記事は運営者個人の経験の記録です。面接の一般的な対策については、記事内でリンクしている各記事を参照してください。
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