20代が使える公的支援まとめ|就職・お金・学び直し・相談窓口

20代が使える公的支援まとめ|就職・お金・学び直し・相談窓口 就活

「転職エージェントに登録するしかないのかな」
「お金がないから、何もできない気がする」

早期離職してから動こうとするとき、多くの人が民間サービスしか思いつきません。でも、国と自治体が用意している無料の支援は、想像よりずっと多いです。

結論 20代が使える公的支援は、大きく5種類あります。
就職の相談/お金の支援/学び直し/労働問題の相談/会社選びの情報。すべて無料です。
そして民間の転職エージェントと併用して構いません。どちらか一方に絞る必要はありません。

この記事では、20代が使える公的支援を一覧にして、状況別にどこへ行けばいいかまで整理します。

すべて無料です
この記事でわかること
  • なぜ公的支援を先に知っておくべきなのか
  • 就職の相談ができる4つの窓口
  • お金の支援・学び直しの支援
  • 労働問題の相談先
  • 状況別に「まずどこへ行くか」

なぜ、公的支援を先に知るべきか

民間のサービスが悪いわけではありません。ただ、立場が違います。

公的支援民間エージェント
費用無料無料(企業が負担)
収益構造紹介人数で報酬が変わる仕組みではない採用が決まると企業から報酬
強みじっくり相談できる/練習の場がある/お金の制度も扱う求人の量、日程調整の代行
弱み求人の量は限られることがある急かされることがある
役割が違うので、併用がいちばん効率的

とくに「まだ辞めるか決めていない」「何をしたいか分からない」という段階では、公的支援のほうが向いています。急かされないからです。

①就職の相談ができる4つの窓口

窓口対象できること
新卒応援ハローワーク卒業予定者と、卒業・中退からおおむね3年以内職業適性検査/応募書類の相談/面接指導
わかものハローワーク正社員就職を目指すおおむね35歳未満担当者制の個別支援/模擬面接/企業面接会/就職後の定着支援
ジョブカフェ各都道府県の若者職業相談・カウンセリング/就職セミナー/職場体験/職業紹介
地域若者サポートステーション働くことに悩みを抱えている若者専門的な相談、就労に向けた支援
出典:厚生労働省「新卒応援ハローワーク」「わかものハローワーク」「ジョブカフェにおける支援」「地域若者サポートステーション」
ジョブカフェとは 正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」。都道府県が設置しており、46の都道府県にあります。
カウンセリング・職業相談・セミナー・職場体験・職業紹介などを1か所ですべて無料で受けられるのが特徴です。多くは県庁所在地にあり、ハローワークが併設されている場合もあります。

迷ったら、まず自分の年齢と状況で選んでください。卒業後3年以内なら新卒応援ハローワーク、正社員就職を目指すならわかものハローワーク、地域の情報も欲しいならジョブカフェです。

②お金の支援

辞めたあとの生活が不安な場合に使える制度です。

制度内容相談先
求職者支援制度雇用保険を受給できない人が、無料の職業訓練を受けながら月10万円の給付金を受給できる(支給要件あり)ハローワーク
住居確保給付金離職・廃業から2年以内など一定の要件を満たす場合、家賃相当額を原則3か月(延長で最長9か月)自治体が家主へ直接支払い自治体の自立相談支援機関
国民年金保険料の免除・納付猶予失業を理由に申請できる。未納で放置しない市区町村・年金事務所
出典:厚生労働省「求職者支援制度のご案内」「住居確保給付金」/日本年金機構

短期離職だと失業保険の受給資格を満たさないことが多いため、求職者支援制度はとくに知っておく価値があります。

③学び直しの支援

制度内容
教育訓練給付制度指定講座の受講費用の一部が支給される。一般20%/特定一般 最大50%/専門実践 最大80%(支給要件あり)
ハロートレーニング(公的職業訓練)無料または低額で受けられる職業訓練
出典:厚生労働省「教育訓練給付金」

スクールに申し込む前に、その講座が教育訓練給付の指定講座かを確認してください。知らずに全額自己負担している人が少なくありません。

④労働問題の相談

窓口相談できること
総合労働相談コーナー(各都道府県労働局)解雇・労働条件・いじめ・嫌がらせなど。無料・匿名可
労働基準監督署長時間労働、未払い賃金など法令違反の疑い
こころの耳(厚生労働省)心身の不調。電話・SNS・メール。匿名・無料
法テラス法的トラブル全般。無料法律相談は収入・資産の要件あり
出典:厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」「こころの耳」/法テラス
今つらいなら、ここへ 眠れない、食べられない、朝起きられない、消えてしまいたいと思うことがある——その状態なら、就職活動より先に相談してください。
「こころの耳」は電話・SNS・メールで無料・匿名で相談できます。会社には知られません。

⑤会社を選ぶときに使える情報

あまり知られていませんが、会社選びにも公的な仕組みがあります。

仕組み内容
青少年雇用情報の提供(若者雇用促進法)応募者から求めがあった場合、企業は職場情報を提供する義務がある。離職者数/研修の有無と内容/所定外労働時間/有給取得状況など
ユースエール認定制度若者の採用・育成に積極的で雇用管理が優良な中小企業を厚生労働大臣が認定。離職率20%以下、月平均所定外労働20時間以下などが基準
出典:厚生労働省「青少年の雇用の促進等に関する法律」「ユースエール認定制度」

「残業時間を聞くのは失礼では」と遠慮する必要はありません。制度上、想定されている行為です。

状況別|まずどこへ行くか

いまの状況最初に行く場所
心身がつらいこころの耳/医療機関。就職活動より先
ハラスメント・違法な労働環境がある総合労働相談コーナー
辞めたばかりで、生活費が不安ハローワーク(求職者支援制度)+市区町村の窓口
卒業後3年以内で、就職先を探している新卒応援ハローワーク
正社員就職を目指している(35歳未満)わかものハローワーク
何がしたいか分からないジョブカフェ(適性検査・カウンセリング)
スキルを身につけたいハローワーク(教育訓練給付・職業訓練)
迷ったら、いちばん近いハローワークに電話して状況を話すだけでも案内してもらえる

公的支援についてよくある質問

Q
本当に全部無料ですか?
A
この記事で紹介している相談窓口は無料です。給付金や給付制度には支給要件があり、誰でも受け取れるわけではありません。まず窓口で「自分が対象になるか」を確認してください。
Q
民間の転職エージェントと併用してもいいですか?
A
問題ありません。役割が違うので、むしろ併用が効率的です。書類添削や模擬面接の練習は公的支援で、求人の幅は民間で、という使い分けがおすすめです。
Q
ハローワークは求人の質が低いと聞きました。
A
求人の当たり外れはどのサービスにもあります。ただ新卒応援ハローワークやわかものハローワークの価値は、求人数より「担当者がついて無料で書類添削と模擬面接をしてくれること」にあります。求人は民間と併用して広げてください。
Q
まだ在職中でも相談できますか?
A
できます。辞めてから行くものだと思われがちですが、在職中の相談も可能です。労働条件やハラスメントの相談も、在職中から受け付けています。
Q
行く前に何を準備すればいいですか?
A
まずは電話で「何を持っていけばいいか」を聞くのが確実です。一般的には本人確認書類、離職している場合は離職票があると話が早く進みます。準備が完璧でなくても相談はできます。

まとめ|使えるものは、思っているより多い

この記事のまとめ
  • 公的支援は就職相談/お金/学び直し/労働問題/会社選びの5種類
  • 就職相談は新卒応援ハローワーク・わかものハローワーク・ジョブカフェ・サポステ
  • 雇用保険が出なくても求職者支援制度(無料訓練+月10万円)がある
  • 家賃は住居確保給付金、年金は免除・納付猶予を申請できる
  • スクール代は教育訓練給付で最大80%が支給される場合がある
  • 労働問題は総合労働相談コーナー(無料・匿名)
  • 民間エージェントと併用していい

早期離職したあと、「もう自分にはどうしようもない」と感じることがあります。でも実際には、使える制度を知らなかっただけ、というケースがほとんどです。

相談は無料です。まずは電話を1本かけるところから始めてください。

※ 本記事は2026年9月時点の制度にもとづく一般的な説明です。対象要件や支給内容は変更される場合があり、個々の状況によっても異なります。最新の情報は厚生労働省の各サイト、ハローワーク、お住まいの自治体でご確認ください。

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